電気化学ペルチェ冷却に関する総説がSmall MethodsにEditor’s Choiceとして掲載されました

Electrochemical Peltier Cooling: Device Design, Measurement Techniques, and Molecular Optimization
Yusuke Wakayama, Hongyao Zhou, Ryuto Iwata, Mizuha Ujita, Teppei Yamada
Small Methods, e01604, 2025

電気化学ペルチェ冷却は,酸化還元反応のエントロピー変化を用いて熱を輸送する。エアコンが空間全体を冷やすのに対して,電気化学ペルチェ効果は電気をかけた部分だけが冷えるので,狙った部分だけを冷やす局所冷却に使える。また,電解液を流しながら電気を印加することで,効率よく熱を逃すことができる。

雑誌会セミナー開催

Guru Nanak Dev UniversityのAssociate Professor Tejwant Singh Kangにお越し頂き”Ionic liquid-assisted sustainable preparation of photo-catalytically active nanomaterials and their composites with 2D materials””と題してご講演頂きました(雑誌会セミナー1976th)

柔粘性イオン結晶の論文がThe Physical Chemistry Lettersに採択されました

論文はこちら

ピリジニウムカチオンとテトラシアノボレートを組み合わせることで,極低温において分子が等方性回転を開始する柔粘性イオン結晶を合成することに成功しました。融点が200 °C以上であるため,幅広い温度域において柔粘性相を示す珍しい材料です。イオン伝導性を示すことから固体電解質への応用も期待されます。

スペイン訪問

周と井上(D3)がスペインへ出張しました。9月4日にバルセロナ自治大学化学科を訪問し講演を行い,9月6日にはジャウメ1世大学工学部を訪問し講演を行いました。9月7〜8日はベニカシムにて熱化学電池の国際学会IWTED2023に参加し発表を行いました。

左上から右下へ順に:1)バルセロナ凱旋門 2,3)ベニカシムでランチ 4)バルセロナ自治大学での講演 5)ベニカシムの砂浜 6)ジャウメ1世大学での講演 7)バルセロナ自治大学化学科でGregori Ujaque Perez先生と記念撮影。後ろの周期表はPerez先生がデザインを担当され,地元の陶器屋さんにお願いして作製したもののようです 8)バルセロナにあるFrancia駅 9)今も建設中のサグラダ・ファミリア 10)学会参加者全員で記念撮影 11)学会1日目終了後のディナー 12)イカ墨パエリア10人前! 13)Leigh Aldous先生とのツーショット