バナジウムを用いたPCET型熱化学電池の論文がSustainable Energy & Fuel誌に採択されました

Aqueous Vanadium Complex for the Superior Electrolyte of a Thermo-Electrochemical Cell
Sustainable Energy & Fuels, 2024, DOI: 10.1039/D3SE00774J
T. Yamada, T. Kobayashi, Y. Wakayama, F. Matoba, K. Yatsuzuka, N. Kimizuka, H. Zhou

バナジウムアクア錯体のプロトン共役電子移動反応を利用することで,水系電解液において−3.2 mV K−1水-有機混合電解液中において−3.8 mV K−1という高いゼーベック係数を達成しました。

柔粘性イオン結晶の論文がThe Physical Chemistry Lettersに採択されました

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ピリジニウムカチオンとテトラシアノボレートを組み合わせることで,極低温において分子が等方性回転を開始する柔粘性イオン結晶を合成することに成功しました。融点が200 °C以上であるため,幅広い温度域において柔粘性相を示す珍しい材料です。イオン伝導性を示すことから固体電解質への応用も期待されます。

スペイン訪問

周と井上(D3)がスペインへ出張しました。9月4日にバルセロナ自治大学化学科を訪問し講演を行い,9月6日にはジャウメ1世大学工学部を訪問し講演を行いました。9月7〜8日はベニカシムにて熱化学電池の国際学会IWTED2023に参加し発表を行いました。

左上から右下へ順に:1)バルセロナ凱旋門 2,3)ベニカシムでランチ 4)バルセロナ自治大学での講演 5)ベニカシムの砂浜 6)ジャウメ1世大学での講演 7)バルセロナ自治大学化学科でGregori Ujaque Perez先生と記念撮影。後ろの周期表はPerez先生がデザインを担当され,地元の陶器屋さんにお願いして作製したもののようです 8)バルセロナにあるFrancia駅 9)今も建設中のサグラダ・ファミリア 10)学会参加者全員で記念撮影 11)学会1日目終了後のディナー 12)イカ墨パエリア10人前! 13)Leigh Aldous先生とのツーショット

周先生、的場さんらの論文がAdvanced Materialsに採択されました。

Direct Conversion of Phase-Transition Entropy into Electrochemical Thermopower and the Peltier Effect, Hongyao Zhou, Fumitoshi Matoba, Ryohei Matsuno, Yusuke Wakayama, Teppei Yamada, Adv. Mater., Accepted Articles, 2303341, 2023. https://doi.org/10.1002/adma.202303341

東大理学部からのプレスリリースはこちら

高分子が溶解状態(コイル)から凝集状態(グロビュール)へ相転移する際に発生するエントロピー変化を熱電変換へ利用した初めての例です。

IPC2023@北海道に参加しました

周,松野,杢が2023年7月18日〜21日にかけて北海道札幌コンベンションセンターにて開催された高分子の国際会議,International Polymer Conference(https://main.spsj.or.jp/ipc/2023/)に参加し,それぞれ英語で口頭発表(2件)とポスター発表(1件)を行いました。夏の北海道はとても涼しく,美味しいものも沢山食べました。